k01ken’s b10g

He110 W0r1d!

Candy Crash FriendsのUI

Candy Cransh Friendsというゲームをやっていて、ゲームに失敗すると、出現する画面で、自分では、ギブアップを選択しようとしたが、間違えて、アイテムの金塊を10個支払って、続けるボタンを押してしまった。一度、押してしまうと、キャンセルができない。

このゲームで、金塊というアイテムは、初期の段階で、進めると、無料で50個もらうかどうか選択できるものだ。

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そこで、よく見てみると、続けるボタンをギブアップボタンよりも大きいサイズにしていて、かつ、視線の動きを上から下へ動かす段階で、どうしても目に入るように配置していて、さらに、画像だと分からないけれども、アニメーションで、続けるボタン→ギブアップボタンの順番で出現するようになっていて、間違えて押しやすくなっている。

ゲーム上では、金塊が減ると、再び入手するためには、お金を出して、買うしか手段がない。そして、金塊がちょっと減ってしまうと、(最初に与えられたものを取られると)精神的に気持ちが悪くて、初期の満タンの数である50個まで貯めたくなる。そこを狙っている。


他にも、ライフがゼロになった状態で出現する画面を見てみると、
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ライフを追加するボタンが大きく表示されていて、ステージへ戻るための×ボタンを押す過程で、視線が、どうしても、ライフを追加するボタンに目がいってしまうし、それだけじゃなくて、片方は、「ライフを追加する」と、文字で表現している一方で、ステージへ戻る方のボタンは×の絵で表示されているだけで、この違いも、ライフを追加するボタンをクリックする方へ誘導している気がする。
何となく、そっちのほうが、それが何なのかを認知をするための脳への負荷が小さいので、クリックしてしまうのを狙ってるんじゃないか?


最後に紹介したい事例として、このゲームでは、1ステージクリアするたびに、金塊が溜まっていくが、最大30個までしか溜まらず、それ以上は、捨てられるアニメーションを毎回見せられる。これによって、金塊を取り出さなければ、もったいないという心理を植えつけようとする。
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しかし、このゲームでは、金塊を取り出すには、課金しなければならない。
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ステージ画面の右上の金塊ボタンをクリックすると、下は230円から、上は、11700円までの金塊を含めた課金アイテムがずらりと並び、いつでも買えるようになっている。
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他の仕組みとして、ゲーム内では、全プレイヤーの総合ランキングみたいなものは表示されていない。これによって、プレイヤーのやる気が削がれないような仕組みにしているのかもしれない。
ただ、ステージ別のランキングはある。でも、そのランキングは、そのステージの歴代ランキングなのか、それとも、そのステージをクリアした、直近、10名のランキングなのかは不明。ランキングにはメリット/デメリットの両方があって、デメリット(自分と相手の差がありすぎたり、上位の顔ぶれが変わらなくて、やる気が削がれる)を減らして、メリット(競争心を煽り、やる気を出す)を増やす仕組みになっている気がします。


今まで紹介してきたように、Candy Crashのゲーム運営者はいかに、金塊をユーザーに買わせようとしているかという事例でした。